ソリューション紹介

20年の蓄積が生み出したCMSで 「進化するWebサイト」を支える

株式会社ジー・サーチ CMSソリューション部

高橋一夫(マネージャー 1989年入社)

原田雄太(マネージャー 2004年入社)

清水孝一朗(2019年入社)

Webサイト構築に欠かせない存在となったCMS

現在の私たちは「自分が住んでいる地域の行政サービスを知りたい」「就活のために企業情報を集めたい」「購入した食品に入っている成分を確認したい」などと思ったら、まずは地方自治体、官公庁、企業のWebサイトを見るようになりました。Webサイトの情報発信機能に対する社会の要求はこれまでになく高まっているといえます。

例えば地方自治体は、台風などの災害時や感染症の拡大時に市民を守るため正確かつ迅速な情報更新が可能なシステムを求めますし、Webをマーケティングツールとして重視するようになった企業は、コミュニケーションツールとしての機動力を求めるようになりました。Webサイトを再構築したいと考える自治体や企業が注目するのがCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。

すべての構成要素をシステムが一元管理

CMSソリューション部の原田雄太マネージャーは「ごく簡単に説明すると、コンテンツを構成するテキストや画像などの情報、それを伝えるデザイン・レイアウトの情報(テンプレート)などをページ単位ではなく一元的に保存・管理するシステムがCMSです」と解説します。従来のWebサイトは、HTMLなどの言語で書かれたページの集合体で、テキストの一部を更新するためにもHTMLの知識が必要ですし、そのたびにWeb全体における情報の紐付けを再構築しなければなりませんでした。

それに対してCMSなら、システムが全体を管理していますので、HTMLなどの知識がない担当者でもCMSが持つユーザーインターフェース上でテキスト部分を更新するだけで自動的にシステム全体が再構築され、必要に応じてトップページの「新着情報」に加えられるなど最適な更新が行うことができます。

「現場で誰でも簡単に」を徹底。それが20年前の原点

ジー・サーチでは「WebコアCMS」というCMSを提供し、自治体や企業の現場から「最も使いやすいCMS」と高い評価を得ています。その原点は20年前にあります。当時のことを知る高橋一夫マネージャーは「当時は1999年から進められてきた全国レベルでの市町村合併(平成の大合併)のまっただ中でした。地域の光ファイバー敷設に国の補助金が出ることもあり、合併を機に新たにWebサイトを作りたい、刷新したいと考える地方自治体が多くありました。そのニーズを考えるとCMSの導入が最適解だと感じました」と解説します。

まず、地方自治体とはいっても情報の規模は大きく、政府の各官公庁、大企業などと同レベルの規模である「エンタープライズ級」のシステムを構築する必要がありました。また、企業のようにWebを管理する部門を持たず、現場の担当者が自ら情報の更新を行うことが多いという特徴もありました。

「そこで目指したのが、とことん簡単に誰でも扱えるCMSです」と高橋マネージャー。2000年に販売開始された「WebコアBasic」はシンプルな機能で構成されたシステムでしたが、誰もが簡単に扱えるユーザーインターフェースと更新内容の承認・決裁までの手続きをシステム上でサポートするなど、現在の「WebコアCMS」の原点といえる使い勝手のよいシステムだったといいます。

最新のユーザーインターフェースを備えた「WebコアCMS」

WebコアBasic販売開始1年後には、大量の情報発信作業をWeb上で行える「WebコアEnterprise」をリリース。その後は、サイトの改ざんの検知と自動復旧機能、アンケートやイベントカレンダーなどのオプションの開発など常に他社に先んじた機能を追加していきました。
そして、2016年に発売されたのが「WebコアCMS」です。「スマートフォンのタッチ操作に慣れた世代でもなじみやすい、時代に合ったインターフェースに作り替えた」と高橋マネージャーは解説します。

2019年に技術開発担当としてチームに加わった清水孝一朗は「学生時代にオープンソースのCMSを利用した経験はありましたが、最初にWebコアCMSを触ったときは驚きました。基本的なマニュアルを読むことは必要ですが、インターフェースを操作するだけで、次に何をしたらいいかがすぐ分かったためです。こんな製品があったのか!と思いました。」と振り返ります。

「WebコアCMS」は現在、東京都品川区、埼玉県草加市などの地方自治体、農林水産省などの中央省庁を含め182ユーザーで使われ高い評価を得ている。清水は「やっぱり20年の蓄積は大きいと思います。当時の設計思想が遺伝子として受け継がれていると感じます」と話しています。

現在では、Webサイトの構築に当たっては、まず「CMSを使うかどうか」が検討される時代になってきました。小規模の小売業のためのCMSからグローバル企業のためのCMSまで多様なシステムが登場。「WebコアCMS」も、現在の成果に甘んじることなく生き残りのための進化を続けていかなければなりません。
例えば、自治体向けのニーズに応えるため、2021年には地方自治体のシステムを相互に接続するLGWAN(総合行政ネットワーク)に対応した「WebコアCMS for LGWAN-ASPサービス」も提供開始しました。

さらに進化するために、新たな仲間への期待

ジー・サーチでは、これからも「WebコアCMS」を進化させていく予定です。高橋マネージャーは「企業であれば閲覧する人の情報を解析し、より的確なマーケティングに役立てられるようなシステムも必要です。たくさんの目標を実現するためには、ぜひ若い人たちにチームに加わって欲しい」と話します。

清水も「システム構築やWebプロデュースに興味をもった若い人にどんどんチームに加わって欲しい。ジー・サーチは決して大きな企業ではありませんが、誰もが新たなことにチャレンジしやすい環境であることに満足しています」といいます。

どんな若者にチームに加わって欲しいか。必要な技術力がある上で 「若い人は入社してからも成長します。数年で常識が刷新される情報サービスですから、新しいことに柔軟に対応できる人であって欲しい」と高橋マネージャー。原田マネージャーは「チャレンジし続けるには楽みながら仕事ができる人であることも重要ですね」と付け加えました。パブリッククラウドや外部サービスの活用、DB/ネットワークの知識など、Webに関するさまざまな技術やサービスの知識に対してわくわくして取り組める人に加わって欲しいとのこと。

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